ネットワーク転送では、送信側が送ったデータを受信側が受け取る必要があります。
しかし、送信側が受信側が受け取れる以上のデータを送信した場合には、受信側はそのデータを受け取れません。
このため、Mirror-DTCでも、データの送信時には受信側の状況を確認しながらデータ転送を行っています。
ただし、小容量のデータ転送毎に確認を行っていると効率が悪いため、数十kB程度のデータについては、確認なく送信します。
多くの場合、その程度のデータ転送量であれば、問題なく転送されますが、スイッチングハブ等の機器によっては転送できないものもあります。
そういった機器は、自分が受け取れる以上のデータ転送を要求された場合には、送信を待たせるための制御機構を持っている場合があります。
しかし、ネットワークアダプタによっては、初期設定では、この機構が利用できなくなっている場合があります。
この機構が利用できない場合にも、ソフト的なエラー回復処理によって、通常は、データ転送は正しく行われます。
しかし、一旦はデータ転送に失敗する事になるため、このような現象が頻発すると、性能が劣化してしまいます。
このため、ネットワークアダプタがこのような機構を持っている場合には、利用されることをお勧めします。
通常、このような機構は、フロー制御/フローコントロール、と、呼ばれていて、デバイスドライバの詳細設定でOn/Offが行えます。
ただし、フロー制御を有効にすると接続機器との相性問題から性能がより劣化したり、転送が失敗するようになる場合もあるかもしれません。
このような場合には、設定を元の状態に戻すようにして下さい。
Mirror-DTCにはUDP接続とTCP接続がありますが、TCP接続時には、UDP接続時よりも、より頻繁に状況確認が行われます。
このため、フロー制御が利用できず、UDP接続で性能が出ていない場合には、TCP接続を利用すると性能が向上する場合があります。
- デバイスマネージャで対象アダプターのプロパティを選択 -
- 詳細設定でフローコントロールを有効化 -
