ズーム領域の指定は「ファイル」メニューの「ズーム領域の管理」を使って行います。
メニューを実行すると「ズーム領域の管理」ダイアログが表示されますので、指定はそのダイアログ上で行います。

ダイアログ上の「追加」ボタンを押すと新しいズーム領域を作成できます。
ズーム領域は、「ズーム期間」/「移行期間」/「開始時の倍率と中心位置」/「終了時の倍率と中心位置」で指定します。

「ズーム期間」には、ズームを開始させたい時間と終了させたい時間を指定します。
シークバーで領域指定が行われている場合、デフォルト値は、その期間になります。
領域指定が行われていない場合には、「開始」は現在の表示時間、「終了」はその10秒後となります。

「移行期間」には、指定する倍率にズームインさせる時間と元の倍率にズームアウトさせる時間を指定します。
デフォルト値は0.5秒としていますが、より長くするとズームイン/ズームアウトをより滑らかに行わせる事ができます。
倍率を瞬時に変更させたい場合には、「開始」/「終了」時間には0秒を指定する様にして下さい。

ズームの倍率と中心位置は、ズーム期間の開始時点用と終了時点用に2つを設定できます。
ズーム期間中には、倍率と中心位置が開始時点用の設定から終了時点用の設定に時間と共に自動変更されます。
このため、中心位置のみが異なる2つの設定を行っておくと、オリジナル映像をパンする映像を出力する事もできます。

「倍率」のデフォルト値は2になっていますが、1〜100に変更できます。
中心位置はパーセントで指定しますので、デフォルト値は50になっていますが、-1000〜1000に変更できます。
倍率が低く、中心位置が50%から大きく外れている場合、オリジナル映像の領域外がズーム出力される事になります。
オリジナル映像の領域外は黒い領域として出力されます。

「追加」されたズーム設定は「削除」されない限り、プログラム終了時まで、メモリ内に保存されます。
このため、ダイアログを抜けても、再度、「ズーム領域の管理」を実行すれば、設定の変更等が行えます。

次回プログラム起動時以降にも、同じ設定を利用したい場合には、設定を外部ファイルに保存する事もできます。
設定は「ズーム領域の管理」ダイアログの「設定保存」ボタンで保存し、「設定読込」ボタンで読み込めます。
また、「ファイル」メニューの「ファイルリストの保存」で、ファイルリスト内に保存させる事もできます。